「ル〜フィ〜っ!」
聞き覚えのある声に、ルフィは周りを見回す。
今いるのは、食料と水の補給のために立ち寄った、小さな島の小さな料亭兼酒場。
ル「・・・んぁ?エーフっ!?・・・どうしたんだよこんなところで?
サンタクロース追っかけてるんじゃなかったのか?」
とりあえず口の中の物を飲み下し、いつのまにか目の前にいた兄に問う。
エ「お前な。いくら俺でも飲まず食わずで追いかけるのは無理だぞ」
ル「それもそっか!」
さりげなく両隣の席を陣取るエース。むろん一方に荷物、もう一方に自分で。
エ「ところでルフィ、この島で今夜一晩過ごさねぇか?
久しぶりに色々話そうぜ?」
エースの突然の申し出だったが、あっさりと頷くルフィ。
船に戻るとはいえ、どっちみちこの島で一泊するつもりだったのである。
ル「もちろんいいぞ!楽しみだなー、エースと夜を過ごすのって
何年ぶりだっけ!?あ、そうだ仲間も呼んでいいか!?」
瞬間エースの笑顔が引きつったように見えたが・・・
それはきっとルフィの気のせいだろう。
エ「ん〜・・・できれば兄弟水入らず、ってのが希望なんだけどな・・・
久しぶりにお前と話したいと」
ル「よしわかった!」
エースのセリフをぱっきり折ってルフィは言った。
ル「エースが船に来いっ!」
エ「・・・はぁっ・・・?」
ル「だから。兄弟水入らず、なんだろ?どーせ皆部屋に閉じこもって
寝ちまうんだし、エースだってわざわざ宿取る必要もねぇだろ?」
エ(・・・それは・・・要するにお前の部屋に泊ってけ、って事かよ・・・?)
はっきり言ってかなり嬉しい話ある。
エ「それもそうだな。なら、言葉に甘えるとするさ、船長」
食べる側から食べ物を落っことしていく口の周りを拭いてやる兄貴。
大人しく拭かれるルフィ。
エ「じゃルフィ、また夜にな。俺は買い物してかなきゃなんねぇからよ」

どこぞから聞こえる形状不明の虫やら鳥やらの鳴き声などの、情緒あふれる夏の夜。
エ「こっからでも星、よく見えるな」
ル「うん。けどさー、星って実際はすげぇでけぇんだろ?
食えないからな〜・・・見るだけじゃ腹減ってくるぜ〜」
昔と変わらず、そう言う弟に苦笑する。
エ「そういや昔は星、結構見てたよな。
いつだったか誕生日にお前、『星くれ!』って言っただろ」
いくら最愛の弟の頼みでも、『星』は無理である。
ル「ん〜・・・あの時は・・・そのなんだ、星はコンペイトウだと思ってたからさ・・・」
誰でも子供の頃は思い描いた事である。
ル「けどいくらなんでももうそんな事は言わねぇぞ、俺だって」
ぶつぶつ言うルフィに軽く笑いかけ。
エ「・・・なぁ、お前今の仲間大切か?」
ちょっと真面目に問い掛ける。
ル「なんだよいきなり?・・・そりゃ大切だ!
仲間を大事に思わねぇやつは船長失格だろ?」
なるほど。
エ「誰か気になる奴とかいないのか?お前位の年齢なら一人や二人、居るんだろ?」
ル「居ないな!だって俺、エースが目標だからさ。エース以上の奴でないと」
口説き文句。これはもう立派に口説き文句である。
エ「・・・なぁルフィ。そんなんじゃあそんな奴、一生かけても現れないぜ?」
とりあえず冷静に対処しようとして言ってみる。
ル「ん?別にそれでかまわねぇよ。だって俺、エースが一番好きなんだからさ」
にぱっ、とでも表現するような迷いの無い笑顔。その笑顔に弱いんだよな俺。
エ「・・・そっか。俺も、な。お前が一番だよ」
すぐ側にある、普段は帽子をかぶっている頭に手をやってくしゃっ、とかき混ぜる。

・・・兄弟たちの話はまだまだ続きそうである。

ごめん・・・私には甘々エース×ルフィちょっと無理っぽい(苦笑)

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梅麻呂くんありがちょ〜〜〜×100vvv 今度はキリ番を踏んで頂いた小説でスーvv(笑) もう兄貴最高!!!ビバ兄貴!!!(悦) そして梅麻呂くんも最高!!! 自分もサンジ×ルフィSSがんばるよ・・・(爆死)


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